<奈良5歳児餓死>逮捕の母親 夫から日常的に暴力(毎日新聞)

 奈良県桜井市の吉田智樹君(5)が十分な食事を与えられず餓死した事件で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された母親のパート店員、真朱(まみ)容疑者(26)が、夫の博容疑者(35)からドメスティックバイオレンス(家庭内暴力、DV)を受けていたことが関係者への取材で分かった。真朱容疑者は「長男の顔が夫と似ていて腹が立った」と供述しているが、DVが虐待の引き金になったとみられる。

 両容疑者は03年5月に結婚し、04年7月に智樹君が生まれた。関係者によると、真朱容疑者は長女を妊娠中「夫に腹をけられた」と訴えてきたといい、DVを継続的に受けていた可能性がある。さらに博容疑者は、妻が他の男性と親しくしていると疑い、つきまとうようになった。元同僚の主婦(38)らによると、真朱容疑者は夫について「コンビニに行く時も、監視するようについて来る」と漏らし、元上司の男性(48)にも「夫はストーカーみたい」と話し、不満を募らせていた。

 捜査関係者によると、真朱容疑者は約3年前から夫と不仲になり、「うっ憤がたまった時に、長男が夫のように見えてくる」と供述しており、夫のDVやストーカー的な行動に対する怒りや不満が、長男への虐待につながった可能性が浮上している。真朱容疑者は「私が母親じゃなかったら元気で育っていたと思う」と言い、泣きじゃくったという。

 智樹君の葬儀は5日、桜井市内で親族だけで営まれた。【上野宏人、山崎一輝】

【関連ニュース】
5歳児餓死:「夫婦不仲、子に矛先」逮捕の母供述
虐待:食事与えず5歳児餓死、体重6キロ、父母逮捕 奈良
石巻2人刺殺:宮城県警がDVとストーカー被害再度検証へ
石巻2人刺殺:DV施設、数日で退所 元交際女性「復縁」
発信箱:恋愛教育=磯崎由美(生活報道部)

小沢氏と創価学会首脳が会談 融和か拙速か 本音は(産経新聞)
チリ巨大地震 「まるで恐怖映画」 余震恐れ屋外へ避難(産経新聞)
ひったくり男、マラソン趣味・非番の警部が逮捕(読売新聞)
龍馬ゆかりの地を行く 御所に砲声、蛤御門の変(産経新聞)
【十字路】京都・嵯峨野トロッコ列車が運転開始(産経新聞)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。